第0章 全ての始まり

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第0章 全ての始まり

果たしてこれで良かったのだろうか。 俺は、取り返しのつかない過ちを犯してしまったのかもしれない。 黒くて深い不安の波が、心の中で渦を巻く。 未来の自分は、今日の自分をどう思うのだろうか。 よくやったと称えるのか、なんて奴だと非難するのか。 今の自分に知る由はない。 今日の行いが『正義』となるのか、『悪』となるのか。 俺は無責任ながら君に委ねることにした。 未来の君の選択に。 ただ、これだけは言わせてほしい。 俺は、君のことを想ってこうすることに決めたのだ。 他の誰でもない君のため。 そう、すべては君を守るために。
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