第3章 運命の日

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第3章 運命の日

「・・・・・・ん」 ぼやけた視界の先に天井が見えた。 シミの数まで知っている、おなじみの天井。 ちなみにシミの数は0個だ。 徐々に覚醒していく意識と、いつまでたってもぼやけている視界。 しばらくたって、自分が泣いていることに気づいた。 なにか悲しい夢でも見たのだろう。 枕元にあるはずのティッシュに手を伸ばす。 慣れた手つきでティッシュを二、三枚抜き取り、目から流れる液体を拭き取る。 ついでに鼻もかむと、少し離れたゴミ箱に向かって投げた。 しかし、ティッシュはゴミ箱までの半分の距離も届かず、床に不時着陸。 僕はそれを拾って、不恰好なダンクシュートを決めた。
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