第3章 運命の日

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カーテンが開けっ放しの窓の外は、完全に暗くなっていた。 ポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。 時刻は『0:02』。充電は『5%』を示していた。 「マジかよ・・・・・」 制服姿で熟睡していた自分に驚き、充電をせずに寝たことを後悔する。 食事、入浴、宿題。やるべきことが、頭の中でリストアップされる。 それらを取捨選択し、残ったものに優先順位をつけていく。 その結果、最優先事項は『喉の渇きを潤すこと』に決まった。 携帯にケーブルを指し充電が開始されたことを確認すると、一階の台所にある冷蔵庫を目指す。 制服のシャツはしわしわになっていた。
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