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「・・・学校はどうだ」
いつからか。親父は僕に、度々この質問をするようになった。
僕はこの質問があまり好きではなかった。
『良い』と言えば嘘になるし、『悪い』と言えば悲しませることになる。
だから僕はこう答えるように決めている。
「・・・ぼちぼちだよ」
その答えに、親父は喜ぶでも悲しむでもなく。無表情のまま、一呼吸置いて。
「そうか」
と、答えた。
いつもと同じ質問に、いつもと同じ答え。
社交辞令のようなやりとりは、家族の会話とはほど遠いものだった。
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