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永遠にも思える長い沈黙。
それを破ったのは、意外にも彼女の方だった。
「・・・・・・みた?」
五席向こうから、かろうじて聞こえるくらいの小さな声で発せられた質問。
僕はその意味がわからず、頭の上に?マークを浮かべた。
「・・・みたの?」
「みました!」
先ほどよりも大きく、どこか緊迫感のある声でもう一度尋ねられ、僕は反射的に肯定してしまった。
「そう・・・・・」
証拠を突きつけられた被告人のような、思いつめた表情を浮かべる彼女。
僕は、その反応に違和感を覚え、彼女に尋ねる。
「そんなにみられるの嫌だった?寝顔」
「・・・寝顔?」
「うん。寝顔」
「・・・・・・なんだ」
なにやら、勘違いがあったらしい。
ほっと安心する彼女は、赤点を回避した時の僕のようで、なんだか可笑しかった。
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