第3章 運命の日

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タオルを首から下げて、冷蔵庫の中からコーラを取り出す。 帰りに買っておいた未開封のコーラ。 開栓と共に奏でられた、綺麗な破裂音を口で塞ぎ、火照った身体を冷ましていく。 ほとんど一気に飲み干して、足早に自室へと向かうと、随分久しく感じられるベッドに飛び込んだ。 うつ伏せの状態で、目覚まし時計に手を伸ばし、明日の起床時間を入力する。 その時間は、いつもより一時間早いものだった。 こうして、長い長い一日が過ぎていった。
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