第4章 約束

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昨日と同じく人の気配を感じない学校。 相変わらず靴箱はどこも空で、小川結衣と書かれた場所も例外ではなかった。 ただ、昨日は気づかなかったが、校内用のスリッパもそこには置かれていなかった。 大方、靴の方はいじめっ子にでも隠されたのだろう。 彼女の境遇を不憫に思い、同情に似た感情を抱く。 教室の前まで来ると、その感情は緊張で上書きされていた。 そーっとドアを開くと、いつもと同じ『デスシート』に彼女は座っていた。 昨日とは違い、本を読んでいるようだ。 頭の中で会話をシュミレーションして、最適解を探し出す。 及第点は貰えそうな解を見出すと、僕は教室に入っていった。
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