曇り空の中、眼下に広がる雲海。遠くに山の頂が見渡せる。

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B:「雪の中、カメラ大丈夫?」 A:「大丈夫じゃないかも」 B:「えっ それは・・・」 A:「この冬が終わればすぐ卒業でしょう」 B:「あ、そうだけど・・・」 A:「私は東京に行っちゃう。二度と、見れないかもしれない、この風景を」 B:「・・・」 A:「さあ、入って。カメラで写すよ」 B:「えっ ちょっと待って」 A:「ずっと付き合ってたからさ。離れても・・・」 B:「・・・。」 A:「さあ撮るよ~。いつもの3倍増しでカッコよく写ってねw 私の新生活の待ち受けにするからさ(笑」 B:「・・・グスン」 A:「泣くなよ~w ほら、いくよ!」(パシャ B:「・・・俺も、何とか、東京へ行くよ。俺にも撮らせて。」 A:「んw 待ってるから ・・・ありがとねw」 B:「会いに行くからな。」 A:「迎えに来てよw 立派になって・・・」 B:「あったりまえだろw バーカw ・・・泣くなよ、お前も。」 A:「ん・・・w」 B:「写真、出来上がったら送ってくれよ。俺もお守りにするから」 A:「・・・ははっ 私は狛犬じゃないわよw」 B:「お前さ、今きづいたんだけどさ」 A:「何」 B:「お前、ものすごくきれいだからな。 雪の華よりも、ずっと。」 A:「・・・急に言うからビックリw でも、ありがとw この刺すような寒さとも、もうすぐお別れかあ~w」 B:「まあ、なw だけど、いいもんだよ。しっかり雪がしまって、父ちゃんたちスキー場関係者も稼げる」 A:「おじさんたちがんばってるもんね」 B:「もし俺が出て行っても、兄貴たちががんばってくれるだろ。もちろん手伝える間は手伝うさ」 A:「そうね…。」 B:「レースで上位に食い込んでも、なかなか今はスキーじゃ食えない。収入の柱が家に何本もあった方がいいのさ」 A:「でも、何がしたいかちゃんと、決まってるの?」 B:「うっ」 A:「しっかり考えないと駄目だよ、もう、怒っちゃうよw」 B:「心意気は誰にも負けん!」 A:「ほんとに大丈夫かな・・・。」
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