第六話 審問

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 自警団はその光景に口が開いたままになった。  それまで拷問で受けた傷に対して、アンジェリカは力が使えなかったのので、初めて見たためだ。  被害者達の居る建物ををすっぽりと覆った後、静かに掻き消えるように光は消えていった。  うめき声を上げていた人々からは『黒い雨』の傷はどこにも見られたなかった。  その光景を、自警団の後ろから見ていた人物が居た。  治療を終えると、アンジェリカは自警団の元に連れていかれ、馬車に乗せられようとしているところに、口を挟む人が居た。
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