第一章  告白のボール

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第一章  告白のボール

「あれ、久しぶり!」 「相変わらず元気だな」 「そっちこそ!」 「オレ、来月結婚するんだけどさ」 「・・・そっか。よかったね、おめでとう!」 「それでさ、もしよかったら、式のカメラマンお願いしたいんだ」 「・・・ムリだよ。涙のぼかしが入っちゃうよ」 「・・・!?」 私の投げた告白 アイツは、思わずトンネルをした わかってるよ 戻って来ないボールもあるよね でも、 あのボールには、羽が生えていた 地球をグルリと回る旅に出かけていた そして今日 私の元へと戻って来た 私は容赦なく投げる 告白のをボールを 今度こそ受け止めてくれる 愛する人に
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