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カーテンの隙間から差し込む朝日に起こされて、目を覚ますと、見慣れた天井が目に入る。 視線を自分の右側に移すと、そこは空っぽで… 勢いよく上半身を起こし、「イタッ……」と頭を押さえる。 二日酔いで痛みのある頭を抱えたまま、部屋の中を見渡すが、探している彼女の姿は見つからない……。 不自然にベットの隅に寝ていた俺の隣には誰もいなくて、目に入るのは乱れたシーツだけ。 ふと、その上に手のひらを寄せると、多分自分のものではない温もりを感じる。     
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