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一九四五年(昭和二十年)四月一日,第二次世界大戦も終盤に差し掛かったころ,この日初めて米兵が沖縄本島に上陸した。その同日,シンガポールの港から日本へ向けて航行中であった旅客船『阿波丸』が,米海軍の潜水艦『クイーンフィッシュ』によって撃沈され,多くの一般人が犠牲になった。
そのころ日本本土での戦火が激しくなり始め,日本国民はいよいよ日本が敗戦に向かって進んでいることを認識しはじめていた。
当時,多くの若者が戦地で命を落としたが,武器を持たない女子供,そして年寄りたちも米軍の無差別な空襲によって多くの命を失った。
住民たちは昼夜問わず,米軍の爆撃機の音がすると警報よりも先に防空壕に逃げ込んだ。
しかし全国各地にある手掘りの横穴のような防空壕がどれだけの命を守ったのかは,いまだに多くの疑問が残る。近所の防空壕もそんな簡素な造りのものだった。
同年八月六日,広島に原爆が投下され,九日には長崎に原爆が投下された。
そして八月一五日,玉音放送により日本国民が日本の降伏を知った。
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