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B「白い雪に桃色の花。綺麗だね」 A「綺麗で、儚げで、それでいて力強いわ」 B「そうだね」 A「私は、この花のようになりたい」 B「この花のように?」 A「ええ、冬の寒さの中にあっても、力強く花を咲かせる。そう言う人になりたい」 B「もうなってるよ。特に、頬のあたりがね」 A「……もう、からかわないで」 B「からかってないよ。君はこの花のように可憐だよ」 A「か……」 B「寒々とした白さの中に、どこかホッとする温かみをくれる桃色は君にそっくりさ」 A「そんな……」 B「君は……自分では気づいていないかもしれないけれど、凄く強い人だよ」 A「そんな事無いわ。あなたに頼ってばかりだもの」 B「いいや、君は自立した立派な一人の女性さ」 A「ほんとに? 私は胸を張ってあなたの隣に立っていられる?」 B「もちろん、君は最高のパートナーさ」 A「嬉しい。好きよ、先生」 B「その呼び方はもうやめてよ。今の君は僕の可愛い奥さんなんだから」 A「ありがとう。私の……愛しい旦那さん」
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