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そう言うと、テーブルの下の晴馬の脚が私の膝の間に伸びてきた。
「ご飯中にお行儀がわるいよ」
「…そんなツレナイこと言うなよ…。俺、まだ、したりないんだから、さ」
晴馬はそう言うと、箸を置いて人差し指を立てた右手を顔の横にもってきて、自分の鼻の先端をこすった。その仕草はなかなか色っぽくて、ゾクゾクする。
「俺の鼻って高い? 鼻の大きさとアソコの大きさって比例するらしいな」
「…そうなんだ。でも、今はご飯中だから」
「んもう…。夏鈴は真面目だよなぁ…。ホントにブレないよなぁ」
晴馬は箸を持ち直して、スキレットごとテーブルに出ているグリルの肉も野菜も美味しそうに食べてくれた。
「料理も期待以上だし、可愛いし、エロイし、ツンデレだし、ほんとに最高の奥さんだ」
頬張りながら、そんな甘々なことを毎晩言ってくれる夫って珍しいみたい。
勤め始めてまだ三か月の保育園の先生達は、夫婦のお話をよく聞かせてくれるけど、家事も夜の営みも晴馬ほど積極的じゃない印象があった。晴馬だって最高の旦那さんなんだなって思う。
でも、私はそれを言わないようにしている。なぜって?
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