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「よし。今日はここまでにしておくか。……ごめんな。疲れたろ?」
晴馬は立ち上がってベッドに近付いてきた。
ぐったりと横たわった私の上に重なって、いたるところにキスをしてくる。
「結構、汗かいてるな」
「……うん」
この汗は疲労だけのものじゃないことはわかってるはず。それなのに、晴馬の頭の中は絵のことでいっぱいで、本物の裸体を前にしてもなぜか平然としていた。
脚で彼の股間にそっと触れてみたけど……。
「あ!」と、晴馬が可愛い声を上げて、気の抜けた顔をした。
端整なイケメンが急に無防備に変わる。
「……ちょ…やめろよぉ。 まだ、真昼間だぞ?」
そう言う晴馬の顔が、すぐに崩れて少しだけだらしない顔に変わった。
「真昼間から裸にしておいて、意地悪なこと言わないで!」
ニヤニヤしながら晴馬が顔を近付けてくる。私は待ち詫びたキスを受け入れた途端に、頭の奥まで快感が広がっていく感覚に身を委ねた。
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