誰も居ない雪の日の公園

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久しぶりに降った雪 朝から鳴り続けてるスマホ ディスプレイに表示されたのは隣の家に住む幼馴染の名前 カーテンを開けると、向こうの窓から手を振る幼馴染がいる 10分後、押し切られてしまい、俺は幼馴染が趣味でやってる写真撮影に付き合う事になった 近くの公園で、まだ足跡のない場所にレンズを向ける幼馴染 冷える指先を息で温めてるとフェンダーを覗く横顔に思わず魅入ってしまう 真剣な眼差しでシャッターを押す幼馴染 不意に幼馴染がこちらを向く 「ね?私の事好きだよね?」 「な、なに急に?」 「私が好きだから」 「え、、、、」 幼馴染が背伸びして俺の視界を遮る 甘い匂いがした 気がつくと幼馴染は雪の上を跳ねるように歩いてる 俺は冷えた唇に残る感触をきっと忘れない 誰も居ない雪の日の公園のおはなし
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