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「ではこれから武器庫に入るが、一つだけルールがある――武器は、直感で決めてもらいたい。部屋に入り、一番最初に触れた物が君達がこれから使用する武器になる。変更は認めないから、くれぐれも慎重に選んでくれ。いいか? 開けるぞ!」
いきなりそんなルールを聞いたので、俺は体が緊張で硬直した。
大蔵達を見ると、二人共顔が強張っている。
どうやら、同じ心境らしい。
俺は必死に以前遊んだRPGゲームで、自分が装備していた武器を思い出したが、動揺しているせいか、剣と杖しか出てこない――そうこうしている内に、早川課長がドアを開けた。
俺達は、開いたドアから室内を覗く――。
六十畳はあるカーペット敷の広い部屋に、想像していた剣や杖、定番の銃やナイフ等が壁一面に飾られているのが見えた。
さらに部屋の中に幾つも並んでいるテーブルの上には、文房具やフライパン、リモコンに石ころ、CDケース等、武器としてはかなり微妙なアイテムまで、トラップの様に所狭しと置かれていた。
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