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将隆は一人きりのリビングで寛いでいた。お気に入りの洋画のDVDをセットし、自分でコーヒーをドリップしてカップに注ぐ。
一体、裕子はいつ帰ってくるのだ。連絡すら寄越さない。勝手に人を振り回して、どういうつもりだ。反省して帰ってくるなら許してやらなくもないが。
そんな事を考えていたら、お気に入りのシーンを見逃していた。こういう風に心を乱されるのが嫌なのだ。
裕子が帰ったら、しばらく無視でも決め込んでやるか。反省具合を確かめるのにちょうど良いだろう。
そんな風に考えながら、将隆はコーヒーを味わっていた。いつもより苦味が出てしまったようだ。入れ方のせいなのか、それとも自身の精神状態が影響しているのか。
全く、裕子のせいで、とんだ休日だ。
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