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恭介が、何か言ってる。
瞬は痺れる思考の中、耳を必死でぞばだてた。
「う……、ん?」
「ローション、あるか?」
慌ただしく頷くと、瞬は首をひねってベッドサイドを見ようとした。途端。
「あ、ンッ!」
恭介の指が、後膣の内まで忍び込んできたのだ!
思わず体ごとひねった瞬から恭介の指は離れ、ついでにその体もわずかに離れた。
「怖がらなくてもいいぜ」
身を硬くする瞬にかける声色は、柔らかだ。
ゆっくりと恭介はローションを手に取り、落ち着いた所作でジェルを捻り出した。
横向きに寝て、息を詰めている瞬に、恭介はすばやく小さなキスをした。
そうやって気を逸らせておいて、ジェルを絡めた指を、再び瞬の後膣に呑みこませた。
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