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はぁはぁと、不規則な息を荒げながら、瞬は声を振り絞る。
その内容が、てんで色気のないもので、恭介はかえって愛しさをつのらせた。
「こ、これで、いいのか、なッ?」
「ん?」
「何だか、余計に、眼が冴え……っあぁ!」
情事の真っただ中に、不眠の心配をしているのだ。
しかし、笑ってばかりもいられない。それだけ彼は真剣なのだから。
「大丈夫。これが終わったら、ぐっすり眠れるよ」
返事の終わりに重ねて、恭介はぐいと腰をやった。
指3本を挿れるのはギリギリだったが、ローションで充分潤った瞬の秘所だ。ジェルを塗った恭介のものを、すんなりと半ばまで咥え込んだ。
「あぁ……」
「もう少し、挿れるぞ」
「う、ッく。ん、ん、あぅう!」
色気に富んでいた瞬の声は、途中から苦しげだ。それでも構わず、腰を進めた。
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