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昨日の情事がフラッシュバックし、瞬は頬を赤く染めた。
「昨夜は眠れたか?」
だから、恭介がこう尋ねてくれたことに安堵の息をついた。これならすんなり答えられる。
「こんなによく眠れたのは、久しぶり」
「良かった」
屈託なく笑う恭介だが、瞬はすでに今夜の心配を始めていた。
昨夜は確かに、よく眠れた。恭介のおかげで。
ただ、それが無かったら?
恭介に抱かれなかったら、またあの忌々しい不眠に悩まされるのではなかろうか。
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