夢で逢いましょう

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「でも、薬はできれば飲みたくないな」  薬は、飲みすぎると癖になるという。無駄に多くは摂取したくない。  瞬は、灯りをつけたまま本をめくった。  読めばいつしか眠くなるだろうと枕元に置いた本だが、かえって眼が冴える元となることが解かった。  しかし、もう薬を飲んだのだ。本などぱらぱらしていれば、眠くなれるような気がしていた。  そこへ、不眠打破の一文が眼に飛び込んできたのだ。 「!?」  むさぼるように、瞬はそのページを読んだ。 「これなら僕にも、実践できるかもしれない!」  そして、協力してくれそうな人間を思い描いた。  真っ先に浮かんだのは、恭介の顔だった。
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