夢で逢いましょう

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「で? なんだよ、その『お願い』ってえのは」  瞬に呼ばれたディナーの席で、恭介は3杯目のワインをグラスに注いだ。 「もう少し経ってから。そして、今夜はあんまり飲まないで欲しいな」 「ワインなんて、酒の内に入らねえだろ」 「いいから!」  へいへい、と恭介はグラスのワインを一口だけ飲んだ。  瞬の気まぐれには長い事付き合ってきたが、今夜は一体どういう用件だろう。 (協力して欲しい、とか言ってたけど)  食事を終え、バスルームへと消えた瞬。  僕がお風呂に入ってから読んでね、と渡された小さな四つ折りの紙片を、恭介は開いた。
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