第一章 出会い

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「高橋先生、柔道されてたんですか?」 不意に清楚系の子に話しかけられた。 うちの学校は、制服と体操着に学年毎に違う色のラインが入っている。 彼女たちは3年だ。 さすがに受験生の授業は受け持っていない。 初対面なのに、俺の事をよく知ってたな、と思う。 「やってたよ。よく分かったね」 「餃子耳。特徴的だから」 その時、お人形が彼女に何か言って、彼女も笑いながら立ち上がった。 「君、名前は?」 「安藤です。安藤遥」 「高橋晶。よろしくね」 これが、俺と彼女の出会いだった。
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