Ennuyeux

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 どうするべきか解らなくて、清美に相談した。 「あらやだっ」  はっとなる。そうだ、実の弟が男に好かれていると聞かされて気分は良くないだろう。  それすら思い浮かばないなんて。 「すみません。弟さんを好きになってしまって」  これでは龍之介だけでなく清美にも嫌われてしまう。 「あの、清美さん」  今更、聞かなかったことになんて事には出来ない。  ぎゅっと目を閉じて次の言葉に備えていれば、 「関町君、応援するわよっ!」  と両手を包み込む。 「え? 応援」  聞き間違いかと思ったが、任せておいてと清美が自分の胸を叩く。 「良いんですか」 「だって、恋愛は自由よ。それに本気なんでしょう? 貴方の想いを止める権利は無いわ」  と言ってくれた。  なんて優しくて頼れる人なんだろう。 「ありがとうございます」  その手を握り返せば、清美が何かを企むかのようにニヤリと笑う。 「……ん?」  気のせいかと目を瞬かせれば、いつもの優しくて頼れる上司の清美が目の前。  勘違いだったかと息をはき、宜しくお願いしますと頭を下げた。  誕生日には龍之介と一緒に過ごすことは出来なかった。食事に誘ったが断られてしまったからだ。  それでもめげずに当日も誘いに行ったが、忙しくなってしまい無理だった。落ち込む大雅を清美は慰めてくれ、ナツメの誕生日会に招待してくた。しかも龍之介の住む部屋でやるそうで、その日を楽しみに待つだけだ。
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