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「龍之介さんって意外とズボラです」
「お前が意外と細かすぎるんだよ」
互いにそう言い合い、そして顔を見合わせて笑う。
「そういう所、嫌いじゃねぇよ」
「奇遇ですね。俺もです」
足りない所を補えますからと、関町が前向きな発言をする。
「俺でも龍之介さんにしてあげられることがあるんだって、それがすごく嬉しい」
「まぁ、お前のいい所は顔だけだものな」
「酷い、そう思ってたんですか」
「あぁ。でも、これから知ればいいんだ、そうだろう?」
「はい、これからゆっくりと、ですね」
手を絡ませ、キスをする。
「今度は俺の番な」
たっぷり食べさせろと腹を撫で口角を上げれば、関町の下半身のモノが天をむく。
「おいおい、いやらしいなぁ」
細く長い指を絡ませれば、ビクッと反応し身体は跳ねる。
「龍之介さんが煽るからっ」
「可愛いの。じゃぁ、美味しく頂くとしようか」
先っぽにかるくキスすると、やたら恥ずかしそうに関町が手で顔を覆う。
「もう、龍之介さんがエロ過ぎる……」
「俺はこういう男なんだよ」
幻滅したかと顔を近づければ、
「いえ、最高です」
と額をくっつけて、関町がふにゃっと表情を緩めた。
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