~目が覚めるとそこには~

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目を覚ますと、そこは『無』だった。 ひんやりと冷たい一室には、生きる為に必要最低限のもの以外は何もない。 ここは静かな牢獄だ。 目が覚めるたび毎回思う。 私はどうしてこんなところにいるのだろう、と。 私はただ、自分の半身である妹の願いを叶えてあげたかった。 ただそれだけなのに……。
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