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タイム
また、同じ夢をみた、俺は知らない女性と薄暗い街並みを何かに追われる様に走り逃げている、スローモーションになびく彼女の黒髪は楽譜のように流れていて、横顔は街のネオンに見え隠れし少しづつ時間が流れて行く。
そして目が覚めた。
隣のヒカリはまだ眠りについていた。
俺は寝室を静かに出てリビングルームへ向かった。
「アーサー、いつものブラックコーヒーを頼む、それとスケジュールを出してくれ!」
「カイト!おはようございます、コーヒー了解です、先にスケジュールを投映しますね」
「アーサー、ヒカリのスケジュールも出してくれ!」
「カイト、了解です」
「ヒカリ!今日はオフか!えっ!!今日、誕生日じゃん!やばいね!見過ごしてたな!」
「そのようです」
「アーサー!俺の16時クライアント打ち合わせを来週に変更してくれ!」
「あと昨日のレポート修正して午前中にクライアントに送れるか?」
「16時クライアント打ち合わせ変更は承諾されました、レポート修正はA-55ファイルで問題ありませんか?それとコーヒーができました、キッチンへどうぞ!」
「アーサー!ファイルA-55だ」
「修正は18分45秒後完了予定で、修正後、確認しますか?」
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