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生徒会室の扉の前に二人でポカンとする俺と会計さん。
渚「えっと~、改めて会計の新城渚で~す。オレのことは好きに呼んでいいよ~」
ノリが軽いな。外見はチャラチャラしてるけど、なんかいい人そう。
まぁ、勘ってやつ?
生徒会の人たちは皆いい人そうだけど。
『藤堂…氷雨。えと…、ナギ、これから……よろしく?』
やっぱ慣れてない人だと、どうしてもゆっくりになってしまう…。
でも、ナギはニコニコして俺の言葉を最後まで聞いてくれたみたいだ。
渚「うんうん。これからよろしく~。氷雨って呼んでいーい?」
『ん。』
同じ歳の友達ができるのは嬉しい。
向こうでは、友達って呼べるヤツはいなかったし。
俺はナギに短く返事をし、頷いた。
渚「生徒会の1年生同士仲良くしよ~ね~」
ナギは俺と仲良くしてくれるみたい。
今日会ったばかりなのに、友達と呼んでいいんだろうか?
それに、友達というものがわからない俺と友達でいいのか?
渚「どうしたの~?黙っちゃって~」
『ナギ……と、俺……友、だち?』
渚「うぅ~、そんな怯えた子犬のような目で見ないで~~。大丈夫~、オレ達友達だよー」
『、ん!』
渚「わ、わんこ!?耳と尻尾が見える~
ってか、氷雨かわいい~!いや、エロかわ?」
バッと勢いよく俺に抱きついてきたナギ。
ってか、エロかわってなんだよ!?
『ちょ……ナギ?』
渚「わっ、ごめんね~、氷雨。
氷雨が可愛くてつい~。
よし、いつまでもここにいたらまずいし、校内を案内するよ~」
すぐナギは離れてくれた。
どうやら、学園内を案内してくれるみたい。
渚「よ~し、行くよ~」
そう言って、ナギは俺の手を掴み、進み始めた。
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