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(no side)
氷雨と渚が出ていった頃の生徒会室では…
時「ほら、君たちは残っている仕事があるだろう?そこの双子、お菓子に手を伸ばさない」
「「はーい」」
副会長に言われ、自分達の仕事に取りかかる双子庶務。
宰「シグ、アイツに目立ってほしくなかったのなら、何で生徒会に入れたんだ?」
と、書類に判子を押しながら副会長に尋ねる会長。
時「一般生徒でいるより生徒会に入った方が安全でしょ?
氷雨って頭いいしね。それに、こっちも宗吾(ソウゴ)が留学して書記枠埋めないとだったしね。」
笑顔でテーブルの上に出ていたお菓子とティーカップを片付けながら言う副会長。
宰「それは後付けの理由だろ?
本音は?」
時「んー?やっと日本に氷雨が来たのに、僕の近くに氷雨がいないなんて意味がないよね」
宰「ブラコンかよ。まぁ、あんな感じならジグがそう思うのも無理ないか。
だが、色んな意味でこれから目をつけられるだろう、アイツは。
親衛隊もすぐできるだろうな」
時「あぁ、すぐにできるだろうね、氷雨には。
でも、どこのどいつかわからないヤツに隊長なんてやらせないから。
それで、ちょっとこれから、親衛隊のところに行ってこようかと思って。」
稜「珍しいね~、しーくんが自分から親衛隊のとこに行くのは」
翔「いっつも、書類とか俺らに押し付けるくせに」
ニヤニヤしながら副会長に尋ねる双子庶務。
時「僕が帰ってくるまでに机の上の書類が片付いてないと、どうなるかな…?」
「「うへぇー、しーくんの鬼畜ぅー。」」
宰「げ。おい、稜と翔。絶対サボるなよ」
時「君もだよ、宰。じゃあ、僕は行ってくるね」
バタン
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