339人が本棚に入れています
本棚に追加
『マスク?』
時「そう。マスクつけても目元からエロいから半減ぐらいだけどね。つけないと襲われちゃうよ?」
は?何、笑顔で言ってんのこの人は。
だいたい男子校なんだから、襲ってくるような雌ライオンみてーな女はいねぇし。
時「あれ、氷雨知らないんだっけ?まぁ、それでいいかな、うん。氷雨はそのままでいてよ。」
は?何がだよ
ってか、何で言ってないのにわかんの?
時「ん?思ってること口に出てるよ。」
『まじか。何でマスクつけんの?』
時「うーん、氷雨って口も悪いし、僕以外と話すの苦手じゃない?
だからマスクつけてあんまり喋らないキャラでいけばいいんじゃないかなっていうお兄さんからの提案。」
まぁ、それで他のヤツと喋んなくてもすむならいいけど
ってか、さりげなく俺のことディスってねぇ?
『まぁ、そういうことなら、つけるわ
サンキュ、兄さん』
なんだかんだいって、俺のこと考えてくれるからな、この兄さんは。
時「っ、、ほら、マスクつけたら入学式行くよ。
自己紹介では名前だけでいいからね。」
『うん?』
兄さんは俺の手を引っ張りながら、進める足を速めながらそう言った。
心なしか、目をそらされたのは何故?
ってか、さっきの襲われるとかそういうのはなんだったんだろうか。ここにはそーゆー女はいないのに。男なんか、俺の外見見たぐらいで何も言わねーだろ。
はっ、もしかして女にはモテるけど男からしたら見てるとイライラするから顔出すなってことか?
時「これだから、氷雨は…。自覚無さすぎ」ボソッ
ん?兄さんなんか言ったのか?
ま、聞こえなかったからいいか。
最初のコメントを投稿しよう!