女友達

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 ショウさんからはちょいちょい連絡が届いた。「とても寂しい。誰かとくっつきたい」とメッセージが届く。片っ端から送ってるんだろうなと伺わせる内容だった。女同士じゃ埋まらないのに、男だったらメッセージ一言送れば、いろんな女とくっつきあうことが出来る。人によるけど軽くなろうと思えばなれる。  どうして自分は女なんだろう。  男が憎い。ずるい。羨ましい。  それでも、女同士だって、男の踏み込めない友情があって、続くものがあるはずだって。『その瞬間』が来るまでは希望を持っていた。一緒に暮らして遊んで『男』には話せない悩みや愚痴を共有して。『男』はころころ変わっても『友人』は別れたりがない。ずっと一緒。そうでしょ?だから長い目で見たら女同士だって、女同士の方がーー。 「赤ちゃんが出来ちゃってね。結婚して一緒に暮らすことになったんだ。近いうちに引っ越すわ」  今までありがとうね。と彼女は悪びれもせずに笑う。出産後には彼の転勤についていって海外で暮らすらしい。  何もかも『男』に奪われる。もう涙も出なかった。私も静かに笑顔を作り、彼女に返す。 「おめでとう!幸せになってね」
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