ー急げ!ー

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 足元からはっきりとした叫び声が聞こえた。 「おいっ! 五時間目の女王様(クイーン)の授業までさぼったら今度こそ進級やべえって! さっさと起きろ!」  その声に俺は一気に跳ね起き、枕にしていたルイス・キャロルを開架に戻すと、先に図書室を出た宇崎(ウザキ)の背中を追って教室までの廊下を全速力で走った。 おわり
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