ー急げ!ー

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 俺は意を決し、動かない胴体を横たえたままその正体不明の液体を一気飲みした。  すると一瞬にして胃袋が熱を帯び、その熱が動かない身体の隅々まで伝わっていくのを感じた。 ーー喉元が熱い……  そしてその熱が脳細胞の一つ一つにまでいきわたったと感じた瞬間、俺は腹の底にグッと力をこめて起き上がった。
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