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金木犀
君はそう
いつもそこに立っている
春も夏も秋も冬も
僕はそう
いつも君を見ている
春も夏も秋も冬も
でも秋の君は少し違う
それまでの君とは違って
優しく僕を包み込んでくれる
優しく 甘く
でもそれは
すぐになくなってしまう
たった数日
年に一度のその時は
すぐになくなってしまう
この瞬間が
ずっと続けばいい
そんな風にさえ思ってしまう
どうして君はいつも
どうして君はこんなにも
美しく 綺麗なんだろう
大きな木には不釣合いな
小さな小さな花が咲く
そんな季節は
いつも心が癒される
僕の心を癒してく
優しく 甘く
包み込んで
ずっと一緒にと願うほど
君は遠くに行ってしまう
美しく 綺麗なままで
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