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ハルはどうしてもナツに伝えたい事があった。それはあの日喧嘩別れしたままで、ちゃんとしたお別れができなかった事だ。
喧嘩別れしたまま謝りも出来なかった事、ハルはずっと心の片隅でその事が悪性の腫瘍のように根強く残っていたのだ。そしてその事が病の様にハルの心を蝕んでいた。
ナツに会ってちゃんと言おう。
もしかしたらこの声はナツには届かないかもしれない。けど、それでも良い。
「あっ…… 」
ふと窓の外を見ると、キラキラと光輝くハルとナツの思い出が舞い落ちてきているように見えた。
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