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大学に入学してすぐ、ハルはメイと共通の趣味であるミステリー小説を基盤としたサークルを創設する事にした。高校生の時も同じ様な事を考えていたのだが、自由の少ない高校生では創設にまでは至らなかった。
しかしすぐにミステリー小説サークルを創設する事は出来なかった。それにはちゃんとした理由があった。二人ではサークルを創設出来ないという事だったのだ。考えてみれば当たり前の事だ。
すると、どこからその情報が漏れたのかサークルに入りたいという生徒達が集まったのだ。
ハルは歓喜した。念願であったミステリー小説サークルがやっと創設出来ると。
しかし、期待を膨らましハルはメイと共にその生徒達と顔を合わして対話をするものの誰一人としてミステリー小説に興味がない様子だった。
そう、皆んなが興味があったのはメイだったのだ。
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