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しかし、そんな中にも本当にミステリー小説が好きな生徒もいた。ちょうどハルとメイを入れてサークルを創設出来る人数だった。
そこで出会ったのがナツだった。
正直ナツに対する第一印象は最悪だった。それはナツの外見に原因があったからなのかもしれない。
はじめに集まったメイ目当てでサークルに入ろうとした男どもにナツの外見や雰囲気が酷似していたのだ。
ナツはどう見てもミステリー小説などの娯楽が好きそうなタイプには見えなかったのだ。
髪の毛は汚い金色に染め上げられていて、眉は鉛筆で書いたかの様に細くて薄い。耳にはピアスを開けていてズボンは腰で履いている。
いかにも女好きな雰囲気。
どこからどう見てもハルとは違う人種だった。
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