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「えっ? 」
ハルは突然の事に声が裏返ってしまった。あまりにも唐突すぎて頭がついていかない。ハルは一応このサークル、SIKIの代表だ。 サークルに入る時も辞める時もハルを通さないといけない決まりがある。
「じゃあ、短い間だったけどありがとう」
「ちょっと…… フユ! 」
ハルの言葉はフユには届かず宙を舞う。
フユは立ち上がり、今にも折れてしまいそうな足で先程ハルが通ったカフェスペースの入り口へと行き、姿を消した。
それがつい最近見たフユの姿だ。
「そっか、フユが…… みんなバラバラになっていくね…… 」
サツキは甘い吐息を吐きながら言った。表情は曇っていて、丸々とした黒目の奥から今にも大量の雫が溢れ出てきそうな様子だ。
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