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周りの同級生はまだこの感情を知らない。そう思うとさらに優越感に浸る事が出来た。
その上級生はナツが人生で見た女の人の中で一番綺麗だと当時は思った。しかし、今思えば決してそんな事はなかった。
当時、かけっこや鬼ごっこをして遊んでいたナツは上級生の彼女との遊びがとても新鮮に思えた。
家で映画を見たり、借りてきた小説を読み、感想を言い合う。ナツにはそれが堪らなく楽しかった。
今でもその名残は残っていて、このサークルに入るきっかけになったミステリー小説はこの彼女から教わったものだった。
しかし、別れは突然どこからともなくやってきた。
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