第01講義 炎上供養(情報化の歴史 第13節 情報交換の近代)

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 その昔、ホモサピエンスという種は生物の中で初めて知能と呼べる能力を獲得し、個体それぞれの考え方で世界を捉え、生命活動をすることができました。我々の暮らすこのインターネットを発明したのもホモサピエンスです。当初インターネットはホモサピエンスのメモリーの拡張を目的として開発されました。それまで生物は個体のメモリー内でしか情報を記録することができませんでしたが、インターネットの発明により莫大な外部記憶を実現することができました。その後ホモサピエンスはこの外部記憶を種として共有するために、インターネット上で情報交換を始めました。この情報交換の場を、彼らはSNS(Sosial Networking Service)と呼んでいました。それまでホモサピエンスの情報交換はインターネットを介さず個体同士で直接行われていましたが、SNSの発明によって、個体から種全体への情報発信が可能になりました。情報交換の原始時代から近代の実現というのは、このことを言います。
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