ギャラクシー三国志 第一話、「バル星の戦い」の章。

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N(ナレーション)「我が、銀河帝国は、今や混沌(こんとん)の頂点にあった。ちまたには、宇宙海賊メギドが出没し、宮廷は皇帝の側近の思いのままで腐敗(ふはい)と堕落(だらく)が蔓延(まんえん)していた。 そんな中、この銀河帝国は、皇帝を頂くヒヒ総統率いるギーガ帝国と、ラミ王女を中心としたラーラ王国、その他平和を願う連合国に分れて、この銀河の覇権(はけん)を争うようになった。 これは、その皇帝の弟、連合軍のリュウの目を通してみた光の戦いの物語である」 ○銀河。  宇宙空母インディペンデント内。スクリーンに、ギーガ帝国軍と連合軍の戦いの様子が映し出されている。連合軍が、遙(はる)かに劣勢で、宇宙戦艦や戦闘機が次々に撃ち落とされている。老総司令官のシャン、リュウ少年、他の乗組員(クルー)達が痛ましそうに、それを見ている。 シャン総司令官「全軍、撤退せよ」 リュウ「でも、まだ勝敗はわかりません」 シャン「このままでは全滅だ。逃げるも勝ちということもある。お前も、まだまだ学ぶことは一杯ある」 ○ギーガ帝国、空母内。ヒヒ総統が指揮を取っている。大柄な白金色の金属人間で、ナチス・ドイツのような軍服でマントを羽織っている。 ヒヒ総統「連合軍のすべてを、この宇宙から抹殺するのだ」 エメリッヒ総合司令官「仰(おお)せのとおりに!」  空母から、分子破壊ビームがでて、連合軍の空母フリーダムに当たり、炎上する。     
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