ギャラクシー三国志 第一話、「バル星の戦い」の章。

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○奇妙な形をした神秘的な戦艦の中。法王庁の教皇や司教達がこの戦いを静観している。シャナ教のマークが入ったゆったりした法衣を纏ったロロ教皇の周りに、オウ枢機卿(すうききょう)、フー大司教、オーサン大司教などが、この戦闘を見守っている。 スクリーンの中では、連合軍の空母インディペンデント、エンタープライズが攻撃を受け、被害が拡大している。 ○同じ時。遠く離れたバル星。首都バルガの宮殿の広場。国王のクオーツが、集まった民衆の前で演説をしている。 クオーツ「私は、まだ帝国側につくかどうか、決めかねている。すべては国民の意志次第(しだい)だ。その決定は、今回の国民投票に委(ゆだ)ねるつもりだ。(国民に手を上げて答える)」 ○同、広場の斜め前、連邦ビルの屋上。 金属人間の暗殺者のユタが身代わりの犯人を抱えて現われる。一瞬にして、ユタはそのバル星人に変身し、連合軍の狙撃銃を構え、国王に照準を定める。 国王の演説は、最高潮に達している。スコープの向こうで、国王が後ろに吹き飛ばされ、胸から血を流す。 護衛はビルの屋上に、狙撃兵を発見し、発砲してくる。ユタは銃を捨て、影の犠牲者にレイ銃(ガン)を握らせ自殺させる。次に、また警備員に変身し、屋上から消える。 ○銀河。帝国と連合軍の戦場。     
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