ギャラクシー三国志 第一話、「バル星の戦い」の章。

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后「それは本当か?」 ○同会場。壇上。 サイボー「国民評議会の諸君、我が国父(こくふ)クオーツを暗殺したのは、連合軍を支持する輩(やから)であった。だから、我々は親(しん)連合の立場に立つレイ様を国王に押すことは道理が通らない。よって、我々は帝国を支持するケイ王子を国王と頂(いただ)くべきであろう。それが国民の意志でもある」  大きな拍手と喝采(かっさい)の声で、会場が包まれる。 ○同会場。電光掲示板。  ケイ支持二九三対レイ支持一五九。棄権四八票。 レイはガックリ肩を落し、ケイは母の后(きさき)と抱き合い、笑顔でサイボー、カインと握手する。 ○バル星。宮殿のレイの控室。  レイ、ホログラムのコウチュウと話している。レイの参謀の若いライラも、横に控えている。コウチュウは、連合軍の青年軍師で、レイの友人である。 コウチュウ「レイ、いますぐその星を脱出しろ。さもなければ、父君と同じような目に会うことになる」 レイ「(驚いた顔で)ケイにか?」 コウチュウ「ケイ王子は何も知らないだろう。問題はサイボーとカインだ」 ○バル星。宮殿のレイの控えの間。  カインのホログラムと数体の戦闘アンドロイドが踏み込む。     
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