意地悪な姉と継母

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意地悪な姉と継母

 しかし、その招待状は継母と姉に見つかってしまいました。  すると、こともあろうに二人はそれを横取りしてしまいました。さらに、 「あなたなんかが行ったら我が家の恥だわ」 「そうよそうよ」 「王子さまは舞踏会の席でお嫁さまをお決めになるのよ。これは何かの間違いに決まってるわ」  これにシンデレラが、王子様に会って一緒に踊ったと反論しましたが、継母と姉たちはシンデレラの言うことも聞こうともしません。 「舞踏会の日は、あなたはお留守番よ。いつもの仕事の他に、縫い物と庭の草むしりもやりなさい! まあ、あなたが選ばれるわけはないでしょうけどね」  継母の意地悪な言葉に姉が続けました。 「そうね。でも万が一選ばれては大変ですものね。姫には私のような者がなるべきよ」  シンデレラが城に行けないように、大量の仕事をシンデレラに押し付けたのでした。  ***  そして舞踏会当日、姉二人と継母はおめかしをして城に出向き、シンデレラは一人で泣きながら家事をこなしていきました。  夜も更けてようやく縫い物が終わる頃、お城から鐘の音が聞こえて来ました。 「もう、舞踏会も終わりかしらね、王子様、お幸せに……」  結局その日、シンデレラは疲れのあまりすぐに眠りについたのでした。
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