1月◯日

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「先輩、やっぱり部屋の中で鐘をつくのは、無理がありますよ」  伊藤さんは言い、豊臣さんは、 「そうか……。おれも、なんかへんだな、とは思ってたんだが……」  と、頭をかいた。  いつもいろいろ気がつかない宇宙人なんだ。 「そうだ、メイ子ちゃん、今から初詣に行きませんか?」  伊藤さんが唐突に提案したので、豊臣さんとわたし、しぶる浩介もさそって、四人で初詣に行くことになった。そういや去年も伊藤さんと初詣に行ったんだ。そのときは朝になってからだったけど。  放置された鐘はそのあと、どうなったのかは知らない。でも次の日には消滅していたので、まぁいいか。  今年もいいことありますように。
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