5人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩、やっぱり部屋の中で鐘をつくのは、無理がありますよ」
伊藤さんは言い、豊臣さんは、
「そうか……。おれも、なんかへんだな、とは思ってたんだが……」
と、頭をかいた。
いつもいろいろ気がつかない宇宙人なんだ。
「そうだ、メイ子ちゃん、今から初詣に行きませんか?」
伊藤さんが唐突に提案したので、豊臣さんとわたし、しぶる浩介もさそって、四人で初詣に行くことになった。そういや去年も伊藤さんと初詣に行ったんだ。そのときは朝になってからだったけど。
放置された鐘はそのあと、どうなったのかは知らない。でも次の日には消滅していたので、まぁいいか。
今年もいいことありますように。
最初のコメントを投稿しよう!