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先輩は“ありのまま”でいいよって言ってたけど、好きな人の前ではかっこいい姿でいたい。もっと好きになってもらいたい。
そのためには強くならないといけない。
大人な男にならないと。
メッセージの受信音が鳴った。
『優くん、今日は本当にありがとう!
写真送りまーす!』
先輩から今日撮った写真が送られてきた。
幸せ満載の写真に思わず笑ってしまう。
『優くん。星が綺麗だよ』
夜空を見上げると、満点の星が輝いていた。
同じ空を見ていることに、少しだけ嬉しいと感じる自分がいる。
そうだ、次はこの夜空を描こう。
目にしっかりと焼き付けて……新しい作品にしよう。
完成したら1番に先輩に見てもらいたい。
そのために明日からまた頑張ろう!
無数の星に宣言して、俺は一歩足を踏み出した。
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