ーーチクチク痛む心

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「ーーん」 「ぁっ、」  ズブリと中から日下くんのそれを抜き去る。  またがっていた膝の上からも降りるとクラクラと視界が反転し、たっていられなくなりその場に倒れた。 「朝霧さん!?ーーねぇ! 朝霧さん!」  遠くで、声が聞こえる。  何でそんな声で呼ぶの。  もう俺のことなんて嫌いになったでしょ。  俺は君を汚した。  取り返しのつかないことをした。  それでいいと思ったんだ。  君に嫌われてしまいたい。  いっそ、俺の存在が消えてなくなればいいと。  どうして、そうさせてくれないんだ。
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