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挿入れただけでイったのか?
ゴクリ、息を飲む。
「あっ、ああ! ーーだめ、イったばっか・・・!」
逃げようとする腰を押さえつけ、最奥まで何度も穿つ。
部屋のなかにはただ打ち付ける肌の音と、声にならない朝霧さんの喘ぎ声。
そして、苦しく吐き出す吐息の音しかない。
いっそう強く打ち付けた瞬間、腰を震わせ朝霧さんの中で果てた。
ーー自己嫌悪でしかない。
朝霧さんに思いが届かないことにもどかしくなって、荒々しい感情に支配され無理矢理抱いた。
それも、優しさもなにもなく一方的に。
悔しかった。
何度訴えても、届かない思いに。
消えてくれない存在に。憤りを感じていた。
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