ーー生まれたモノは

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 止めたくて伸ばした手を捕まれ、その手を引きながら最奥まで貫かれる。  なにも考えられなくなって、ただ感じる欲望の波に抗うことなどできるわけもなく。  ただただ、その与えられる快楽を貪る。 「真二さん、真二さん・・・、俺で感じて・・・もっと、もっと」 「あっ! あっ! ・・・る・・・、晴・・・」  泣いてるのか。  なんて悲しい声なのだろう。  ああ。俺はやっぱり間違っていたのだと。  キラキラと太陽みたいに眩しい彼を。  こんな風にしたのは俺自身で。  どうでもいいと、自棄になったのは確かで。  ただ自分は快楽を与えられ、なにもかも忘れられればそれでよかったのだ。  それなのに、なぜこんなに切なくなるんだろう。
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